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エピローグ
前日 サスカチュワン州には何もない 翌日

滞在地:レジャイナ 2003/07/13 日曜日

 

バスの中でうとうとすること長時間。やはりグッスリとは寝ることができない。しかも冷房強すぎで寒い。

そんなこんなで朝5時を迎えようとしていた。

 

バスはカルガリーを出発する時点で、後ろに取り付けるキャリアに故障があるらしく、約2時間もの遅れ。その後ドライバーは遅れを取り戻すために爆走し、次の目的地『レジャイナ』には7時前に到着した。

 

さて、レジャイナに着いたボクは、目覚めのコーヒーと手持ちのパンをかじりつつ、ツーリストマップをじっくり眺める。

・・・・・、どうやら何もない町らしい。

レジャイナのとある川原
レジャイナのとある川原にて

 

観光地としては特に有名でもなく、地球の歩き方にも掲載されていない町。ボクがここに立ち寄った理由は、何もないなりに何かあるだろうという期待と、何もないと人に言われたのを確認するためだった。

ほら、誰かに「あそこには何もないから行く意味ないよ。」と言われたりするでしょ? それで「そっか、じゃぁやめた。」とはならないのがボクの性格。「自分の実際に行って、同じことを言ってみたい。」と思うタイプなのである。

さすがにマップを見た時点で何もないことを確認しちゃうとは思ってもみなかったが、とにかく今晩のバスまで時間を有効に使わなければ。

 

バスディーポを出てみると、これでもかというほどの人気のなさに愕然とする。それはそう、今日は日曜日だし、まだ朝の7時過ぎ。早朝の散歩をする人の影がちらほらある程度で、まだまだ町は眠りについていた。これではどこに行っても意味がないと思い、すぐそばにある『ビクトリアパーク』というところに行って寝ることにした。

明け方の公園は、適度な湿度と太陽の光で心地よい。ベンチに横になること数分、すぐに意識を失う。どこかでホームレス状態になるだろうとは予想していたが、こんなに早く“ベンチで寝る”とはね。でもバスの中で寝られなかった分、体力的には良い感じだ。

川原の鳥たち
レジャイナはこんな感じ どんな感じ?

 

2時間ほどベンチで睡眠を取り、10時過ぎに行動を開始したボクは、ダウンタウンの中心街へ向かった。が、中心のはずがやはりどこもオープンしていない。よくよく見ると、日曜日は全面的にクローズするようだった。どうにもこうにもつまらないので、レジャイナ大学があるワスカナ湖の周辺を歩くことにする。

途中セブンイレブンで買ったランチとチョコバーを片手に歩くこと40分。湖畔のトレイルはとても歩きやすく、この時間になると徐々に人も増えてくる。ロッキーの湖と比較にならないほどの汚さに唖然とし、日本のことを考えてさらに凹む。改めてエコシステムの重要性を再確認した。

 

湖畔沿いには、たくさんのテーブルと共にBBQができるスペースがある。ボクは、その一角に席を確保しランチを食べた。もちろん食後のチョコバーもね。

で、いつのまにか自問自答。一人旅だと独り言が多くなる。英語と日本語と両方で。おもしろい現象だね、これ。今日はたっぷり時間もあることだし、いろいろと考えてみた。ナイショだけど。

今後の旅程の再確認や宿の予約のことなどを考えつつ、地球の歩き方を熟読。いつの間にか寝ていたようだ。次に気がついたとき、まわりのテーブルには家族連れが。これからBBQをやると言う。ちょっと話したところ、ボクのような旅行者がこの町に訪れることは珍しいという。日本人もあまり見かけないらしく、興味津々でお話することができた。こういう出会いが旅のいいところだね、と。

レジャイナの代表的な建物
上の写真の建物の正面から たぶん州議事堂

 

その後、ダウンタウンへ戻り、バスの中で食べる食料を仕入れてから、今バスディーポで日記を編集中。撮影した写真の数々を確認して、20時50分発のバスに乗る予定だ。明日の朝は、カナダのど真ん中の町『ウィニペグ』にいる。

 

【編集後記】

本当に何もない町に驚いた。まぁ、これも旅の醍醐味か。久しぶりにゆったりとした時間が流れた一日だった。

 

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