滞在地:ケープブルトン 2003/07/28 月曜日
グランプレの車の中で目覚めたボクは、昨日の晩に見られなかった『エバンジェリン像』とその教会を起きてすぐに拝むことにした。朝日を背中に浴びたその像は、悲しいのか楽しいのか、よくわからない顔をしていた。。。

朝日に浮かぶエバンジェリン像
レンタカー返却まであと2時間。余裕を見てハリファックスに着きたかったために、ハイウェイを120キロペースで飛ばし続ける。道に迷うことを考慮に入れての2時間だったが、意外と簡単にホステルまで戻ってこられた。荷物を一時ホステルに待機させて、レンタカーは無事に返却完了。
ホステルからバスディーポまでは、歩いて5分。今日も車の中で寝ることを踏まえ、シャワーを使わせてもらえないかと聞く。と、明後日の予約をしていたためか、快く承諾してもらえた。なんてステキなスタッフなんでしょう。ハリファックスの人々は、懐も深い。
一路シドニーへ向けてバスは走る。10時に出発したバスは、いくつか休憩ポイントを経由した後、16時にシドニーに到着した。
・・・、何もない。
バスディーポ付近には建物すらなく、少し先のメインストリートまで一軒のお店もない。ダウンタウンと言ってもかなり広範囲にわたっているらしく、車がなかったらヤバかったね。
その後、到着した後にレンタカー会社に電話すると、ピックアップしてくれるとのこと。待つこと5分、車の上側が開けっぴろげの、いわゆる「オープンカー」で登場。(英語だとコンパーチブルね)
これを借りることになるのか!? と、一瞬ドギマギするものの、そんなわけねぇな、と考え直す。オフィスまで連れて行ってもらい確認すると、やっぱりその車を借りることになるらしい。んー、こんな今のボクに全然似合わない車を借りて、一体何をしようというのか。。。
で、やっちゃいました。
全開オープン状態の車に、小汚く浅黒いアジアンフェイス。確実に絵になっていないとは思いながらも、叫びながらハイウェイを爆走しちゃいましたよ。とっても気持ちがいいもんだ、と。うっきょきょきょきょー!

ケープブルトンへ向かうドライブの途中で
そんな興奮が冷めやらぬまま、車はシドニーのすぐ北の町『ノースシドニー』へ向かった。
ノースシドニーには特に何があるわけではない。ただひとつ、ニューファンドランド行きのフェリーの発着場があるのだ。結局今まで決められずにいたニューファンドランド行きの決着をつけるべく、フェリーの料金と時間、その他直接聞きたいことを求めて。
・・・・、で、敢えなく撃沈。
料金が高いのと、便のスケジュールが予定と合わないため。今まで予算以上にお金を使っていること+今後の日程を考慮して、やっぱり今回は諦めざるを得ない。
横断の旅と言っておきながら横断できないのはとても悔しいが、いつかリベンジしてやるぞ、と。また同時に、このケープブルトン島が、今のボクにとってのカナダ最東端になるわけだ。
あ、横断完了? いやいや、旅は折り返し地点を通過しただけだね。
ノースシドニーを後にして、ボクが向かった先は『カボットトレイル』。トレイルと言っても歩くわけではなく、ケープブルトン島の北西に突き出た半島を一周する300キロ強のドライブウェイだ。今晩の夕日を見るために、ボクは時計回りで進むことにした。
途中のルックアウトで度々止まっては写真を撮る。止まって撮影、止まって撮影を繰り返すうちに、いつかハイウェイは海沿いを走る道になった。
ここには『シャティキャン』というアカディアンの村があり、その風景は近代的ではあるものの、高い建物はひとつもなく、磯の匂いと交じり合ってどこかわびしい感じのするところだった。この付近のドライブウェイから見る夕日がとてもキレイで、雲がなければもっと良い写真を撮れたのにね。ちょっと残念。
日が沈んでからも運転を続けたボクは、半島の先端や灯台のある岬に立ち寄りながら、夜の海を恐る恐る覗き込んだりして楽しんだ。この辺り一帯の道はどこにも街灯がなく、車のライトがなければ視界ゼロの世界だろう。そんな中で運転を続けながら、様々なことを考えたように思うがよく覚えていない。
とにかくたくさん考えた気がする。孤独の中で終わりのないようにみえるハイウェイを走りながら。
寝場所を決めて車を止めてからも、目が冴える。今日はこのまま寝ないでもいいかな、と日記を書いてみたりする。大西洋のとある岬の灯台の下で、1人孤独にね。

シェティキャン周辺 大西洋の断崖 右に小さく見えるのは車
【編集後記】
今日が旅の折り返し地点。明日からは西へ向けて若干ルートを変更しながら移動することになる。約1ヶ月が経つけど、今まで何を得たのか、何ができたのか、改めて考えてみようかな。
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