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エピローグ
前日 世界の中心地 ニューヨーク 翌日

滞在地:ニューヨーク 2003/08/07 木曜日

 

昨夜22時頃に出発したバスは、順調に走り続け、夜中3時ごろに国境を通過した。

国境では僕が学生ビザが持っているためか、単純な質問の受け答えだけで簡単に通過することができた。ボーダーの係官はイカツイ人間ばかりで好きになれないけど。

バスはそのまま一路ニューヨークへ向けて走り続けた。

 

ニューヨーク到着は朝7時。

渋谷や新宿と比較ができるほどのこの大都会にポツンと1人たたずんでみる。

というか、ニューヨークに関連したガイドブックもなければ、マップもない。今日泊まるホステルの住所も何もない状態でニューヨーク入りしたのが、ある意味無謀でだった。

グラウンドゼロに残るヒーローズ
グラウンドゼロの一角にある名残り 犠牲者とHEROESに黙とうを捧ぐ

 

バスを降りたところは、朝の通勤の方々で混雑しているタイムズスクエアのそば。タイムズスクエアって何? とか思いつつ、とにかくインフォメーションで情報収集してから、ビジターセンターへと向かうことにした。

 

ビジターセンターへと向かうまでの道は、いわゆる『ブロードウェイ』と呼ばれる界隈で、朝から観光客がごった返し、それら獲物を狙う露店で大混雑していた。

賑わっているというか、今までものすごく都会という場所から離れていたボクにとっては、忙しい・騒がしい場所でしかない。が、それでも渋谷駅前の交差点に比べれば、まだ人は少ないのかも知れない。今考えてもありゃ異常だよ、日本のみんな。

 

何だかんだでビジターセンターに到着し、ホステルの住所を聞き出すことに成功。ケベックで仕入れた食料が異常に重くて肩が悲鳴を上げている。急いでビッグアップルホステル(Big Apple Hostel)に行き、荷物を整理して、本日の行動スタート。

自由の女神像
自由の女神像 無料のフェリーから撮影 少し遠いか・・・

 

ニューヨーク到着した当初、その圧倒的な人の数と乱立するビルの多さに全てを忘れてしまったボク。

今日は何をするんだったか。ニューヨークで見るべきところはどこか。何も考えないまま、ロウワーマンハッタンへ足を伸ばすことにした。

世界的にも有名な会社のビルが立ち並び、ロックフェラーセンターやエンパイアステートビルを横目に見ながら、足取り軽く突き進む。度々マップを確認しながら、自分が今どこにいるのかをチェックしつつ、やはり東京を含めた関東一円と比べれば、ニューヨークの繁華街もたいした広さではないことを改めて実感。

それもそのはず。ニューヨークは島なんだ。他の地域に出るには、大きな橋を渡らないとダメだし。そういう意味では、世界中探しても日本の関東平野に広がる超高層ビル圏なんて、どこにもないのかもしれない。

 

と、既に2年経つあの世界的なテロ事件『セプテンバーイレブン』の舞台となったグラウンドゼロ(GROUND ZERO)の近くにいたボクは、早速その現場を見ることにする。

2年経った今でも、まだ完璧には復活しているわけでなく、工事現場にはたくさんの人々が汗を流しながら働いていた。その一角には、『ヒーローズ』と謳われた、そのテロで亡くなった消防士の名前や、ツインタワーで働いていた方々の名前が刻まれた石碑がある。様々な思いが交錯しながら、その前にただただ立ち止まるだけだった。

英語でいうヒーローとは、その身を犠牲にして誰かを守ったことの人を指すらしい。つまり、正義のヒーローというのは、体を投げ打って正義のために戦う人ってこと。日本語とちょっとニュアンスが違うか?

 

その後、自由の女神を見るべく、フェリー乗り場へ。

リバティー島へのフェリーは10ドルもするが、ボクが乗ったスタテン島行きフェリーは生活の足でもあるため、無料なのだ。しかも自由の女神のそばを通り抜けるため、写真撮影だけなら問題ない。まぁ、女神の足元からの写真に比べたらちっこいけど。女神は女神で、まぁこんなもんか程度のものだった。

ウォール街ニューヨーク証券取引所前
世界に名立たるニューヨーク証券取引所 さすがアメリカ 国旗は忘れずに

 

バスでの移動が祟っているせいか、今日はものすごく疲れていた。

フェリーを降りてから、あの世界的に有名なニューヨーク証券取引所がある『ウォールストリート』を経由して、ホステルへと戻る。

途中、チャイナタウンや黒人が多くいるエリアなどを通り、ニューヨークの人間模様を垣間見た気がする。カナダとは全然違う雰囲気がここにはあり、それがしっくりくる人もいれば、ちょっと怖いと思う人もいるかもしれない。

ボクは東京で生活してきた人間だから、ニューヨークでも全然平気だろうと思っていた。が、カナダの自然の中を旅してきて、その空気のうまさと海や空の美しさを知った今、ニューヨークでは生活できない気がする。

待て。

ということは?

・・・・・。

東京での生活に不安が出てきた。まぁビジネスという側面ではニューヨークや東京はむしろ歓迎するが、生活するにはどうだろう? とにかくいろんなことを考えながら歩いた一日だった。

 

ホステルへと戻り食事を済ませ、軽めに散歩に出たものの雨が降ってきたため、すぐに引き返す。同じ部屋の日本人3人と話をして盛り上がりながら、今日はゆっくりと寝ます。

その中の1人が南米を旅してきた人で、その人との話はおもしろかったなぁ。南米、行かねば。アマゾンがボクを待ってるのさ。

 

【編集後記】

いろんなことを考えた一日だった。

東京とニューヨークの比較から、テロに関係すること全て。やっぱりメディアで報道される情報よりも、その場に行き、自分の目で見ると違うんだろうね。世界全部とは言わないが、やっぱり自分の目と耳で感じてみたいですな、と。

実現するか。世界遺産の旅。

 

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