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エピローグ
前日 小島に浮かぶ難破船 翌日

滞在地:クイーンシャーロットシティー 2003/08/18 月曜日

 

クイーンシャーロット滞在2日目。今日もあまり良い天気とは言えない空模様で一日がスタートした。

昨日の夜は大騒ぎで過ごし、この島にはやはり見るところがたくさんあることを再確認した。

はてさて何をしようかね。

 

と、それじゃまずは難破した船の残骸が残っている『シップレック』というポイントまで行こうか、ということになり、早速ヒッチハイクを開始。1台、また1台と通り過ぎ、不親切な人たちだ! と自分勝手に解釈する。

が、すぐに1台の車が止まってくれて、とりあえず途中まで乗せてもらえることになった。

その運転手は地元インディアンの血を引く女性で、(そのインディアンを総称して『ハイダ haida』と言うが)ミュージアムで働いているという。今日は無理かもしれないけど、とにかくまた会いに行く約束をして、車を降りた。

ひとこと加えると、ボクの容姿がハイダに似てたらしい。ずーっと昔の先祖まで辿れば、ボクらアジア人とインディアンは同じ血を引いているんだろうね。なんだか妙に納得してしまった。

 

そこからどれくらいだろうか、1時間ほど歩いた後にまた1台の車が止まってくれた。

彼らは『スキディゲット』というハイダ一族が主に住んでいる村で生活をしていて、これから島の北部の町『マセット』まで行くという。ボクの目的地はその途中にあるから、そこまで連れて行ってくれることになった。

彼らはハイダ独特のトーテムポールやジュエリーなどを作るアートギャラリーを持っていて、ネイティブの言葉ハイダ語も話せる。そこで「ありがとう」はどういうのか聞くと、「ハウァ」だって。車を降りるときに早速ハウァと一言。笑顔で別れた。

 

シップレックがある海岸に向かって流れる川『トゥレルリバー』に沿ってトレイルが続き、ボクはそこで他の2人と合流した。

難破船があるところまでは5キロ、いろんな会話をしながら今まで見たことのない、周り一面海岸線の景色を楽しむ。途中の川では大量のサーモンがジャンプしまくり、雨林の中では鹿が草を食む。さらに上空には、白頭鷲(ハクトウワシ)が気流に乗って旋回している。なんてステキな島なんだろう、と興奮しながらの約1時間強、シップレックに到着した。

遠くからそれを見ると、まるで大きな岩の塊。

運が良かったのか、ボクが到着したときは干潮の時間帯らしくシップレックまで歩いて触ることができた。近くで見ると、それは難破船の先端が砂に埋まっているような感じで、船全体をイメージするとかなりの大きさになる。タイタニックじゃないけど、大荒れの海の中で浸水して、船が真っ二つに割れたんだろう。その船に名前と日時をナイフで刻み、来た道を戻ることにした。

 

ハイウェイとトゥレルリバーの交差する地点まで戻ってきたボクは、その橋の下でフィッシングを開始。数分後に1匹釣れたが、その後は全然。1匹だけホステルに持って帰って食べることにする。

ホステルに戻ると、知らない顔がいくつかあり、みんなで自己紹介から今までの話なんかをする。その中に1人、ジャパニーズカナディアンがいた。モナと名乗った彼女は、あまり日本語がしゃべれない。ボクはバンクーバーでそれなりにジャパカナを見てきたが、日本語を話せない人と出会ったことはなかった。改めて、言語は環境によって左右されるんだな、と実感する。

ちなみにそのモナちゃんとは、今でもメールでやり取りしてる。日本語を真剣に勉強するために、日本に来るらしい。

 

そんなこんなで滞在2日目は終了。まだまだやることはたくさんある。気合入れていきましょう!

 

【編集後記】

とにかくフランチェスコと意気投合。ドイツ出身の彼は、34歳。公務員だった人。歳の差なんて関係ないね。いやぁ、久しぶりに心から笑える時間がありますな。

 

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