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エピローグ
前日 飢餓感 翌日

滞在地:クイーンシャーロットシティー 2003/08/19 火曜日

 

3日目。

宿泊料金を支払おうとオフィスに行ったボクらは、何とかステイ代をセーブできないものかとオーナーに相談。運良く2時間ほど仕事を手伝うことでステイフリーにしてもらうことになった。

手伝うといってもとても簡単なことで、ホステルの裏にある小さなログキャビンの掃除。不必要なものを分別して、床を掃く程度。3人でやったから、実質1時間もかからなかった。

 

掃除を終えても、まだ午前中。掃除をしている間に見つけた自転車を貸してもらえないか頼んだところ、タダで使っていいよと言ってくれたオーナーさん。お言葉に甘えて、自転車を借りる。目的地はホステルから約20キロ北にある『ヤクーンレイク』。

勢い余って何も持たずに飛び出したボクは、後で死ぬ思いをすることになる。。。

 

何も持たずといっても、釣り道具一式と水は持っていた。お腹が減ったら魚を食べようと甘い考えでいたボクは、途中15キロの時点で既にクタバる。というか、自転車のサドルが異常に硬くてケツが死ぬほど痛い。普通に座ることもできない状態のまま、目的地のヤクーンレイクに到着した。

ヤクーンレイクは静寂の中にひっそりと佇んでいた。

どこか怪しげな雰囲気を醸し出しているその湖の回りを、鷲の鳴き声やその他の鳥の鳴き声を聞きながら歩く。ふと孤独感を覚える。この大自然の中にぽつんとただ1人人間のボクがいて、ボク以外はいつまで経っても変わることのない、自然の摂理を保ったままの状態。

そんな不思議な空間で何を考えるのかというと、いやはやこれが何も考えないんだね。ただただ無言で自然と一体になるというか、自然に回帰するというか。母なる地球とは誰が言ったのか。そんな言葉をふと思い出してみたりした。

 

はてさて、その帰り道、川で釣りを楽しもうかと立ち寄ったところで1匹ゲット。が、想像以上に体力を消耗していたボクは、お腹すいてるし筋肉痛だしで、さっさと帰ることにする。

自転車を前で進めるもまだまだ先は遠く、空腹と体力消耗のために指先がしびれ始め、視界は狭くなっていく。しかも眠い。

ここまでの空腹感を感じたことはないというくらい、ヤバイ状態が続いた。本当にボクはここで死ぬんじゃないか? こんな空腹感は生まれて初めてだった。

自転車を漕いでは休み、休んでは漕ぐ。その道は一切整備されていない砂利より大きな石が大量にころがっている道で、自転車を進めるのも一苦労だった。とにかくそんな状態がホステルまで続いた。

 

ホステルに戻ってすぐ、冷蔵庫に入れておいたバナナとジュースとパンを貪る。一気に食べ物を入れたせいか、胃がおかしくなり横になる。結局それから1時間くらいボーっとして、夕飯を食べて就寝。いやはや、もう二度とこんな思いはしたくないや。

 

【編集後記】

餓死はしたくない、と本当に思った。健康的な毎日が続く旅の中、どこかひとつでも食事を抜くと、異常に腹が減る。人間食ってナンボですな。おいしい食事と十分な睡眠。しっかり摂ってますか?

 

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