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エピローグ
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滞在地:クイーンシャーロットシティー 2003/08/21 木曜日

 

今日は特に手伝うことがないというオーナー。本日分の宿代を払った。

 

昨日のシアトル出身のカップルがレンタカーを借りることにしたため、ボクも便乗することに。目的地は島北部に位置する町『マセット』。長い一日が始まった。

 

オーティスとクレアと名乗ったそのカップルは、シアトルからバンクーバー乗り継ぎでこの島まで来たという。

彼らの容姿から相当キャンプ慣れしている感じで、特に彼らのワイルドライフ知識には恐れ入る。キノコ狩りとカヌーが楽しみで来たという彼らは、早速マセットまでの道の途中で車を止めて、キノコ散策。初めての体験で、ボクも楽しむ。

ちなみに、英語ではキノコを総称してマッシュルームと呼ぶ。日本語とはちょっと違うね。マッシュルームを口ずさみながら、道なき道をひたすら進むが、この辺りにはないね、ということになって、先に進むことにした。

 

マセットとオールドマセットは、基本的にはハイダの村だ。

21世紀の今となっても、かなり昔のトーテムポールが家の前に立っている、寂れた感じの村だった。特に見るべきところも少なく、休憩もかねて近くのネイティブアートショップに立ち寄ったボクらだが、ペンダントヘッド1つにしても100ドルを超えるものが多いため、何も買わずに外に出た。高いよ、ハイダ。

 

次に向かった先は『ノースビーチ north beach』。

晴れの日にはアラスカまで見渡せるという、その地平線の向こうまで続くビーチで一休みしたボクらは、鷲が魚を掴まえるシーンを目撃して大興奮。鋭いツメに大きな嘴(くちばし)、その存在感溢れる鷲を写真に収め、ビーチの先に続くトレイルを歩くために移動した。

 

『ケープファイフ cape fife』というそのトレイルに入った瞬間から、コケと倒木と湿った空気が広がるレインフォレストを感じることができる。今まで歩いたどのトレイルよりも年代を感じさせるのは、倒木を躯(むくろ)にして育つ木々や、足元に広がるコケやシダ系の植物の多さ。

雨が降っていなくても感じるこのしっとりとした雰囲気は、どこか日本のそれを思い出させてくれた。

日本でもこんな風景を見ることができるだろうか、機会があれば沖縄以南の島々を回ってみようと思う。大島新島付近でもいいかもね。

 

トレイルを歩いてから、次に向かった先は島の中部に位置する『ポートクレメント port clement』。

ここには特に何もないが、ひとつだけハイダが置き去りにした昔のカヌーがある。そこに到着したボクらだったが、特に驚くほどのものでもない。カヌーと言っても大きな木を切り倒して中をくり貫いたところで捨ててあり、昔の作業場らしき広場も今では草が生い茂る森の中。観光地としてはお寒い光景だった。

 

カヌーを後にしたボクらは、そのまま南下を続けて島の西側にあるビーチ『リンネルサウンド rennell sound』まで行くことにした。

道に迷いながらも、夜8時ごろにリンネルサウンドに到着。西の地平線に沈む夕日と、島々が織り成す不思議な風景に言葉を失う。不思議なことだけど、ここでもやはりどこか日本風な印象を受けた。島だからか? 同じような気候なのか? とにかくここで日本を強く想った。久々に日本に帰りたいな、と。

 

夜11時過ぎ、無事にホステルに到着し、トレイルを歩いている途中に見つけたキノコとパスタで夕食。

ボクがレンタカーの費用を聞くと、いらないよ、と。なんてステキな人たちなんでしょ! ボクがいてもいなくても彼らは車を借りたから、ボクはお金を払う必要はない、と。ここでも、ハウァと言ってみたが彼らには通じなかった。そりゃそうだ、彼らはアメリカ人だし。

 

【編集後記】

ここに来て、たくさんのことを学んだ気がする。それを得ることができただけでも、ここに来た価値があるというものだ。

 

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